歯を構成しているカルシウムやリンなどが溶け出す作用(脱灰)の結果、
虫歯になりますが、一方でその反対の作用(再石灰化)で修復が行われます。
唾液やフッ素はこの修復作用を高めます。
唾液は、食べかすを洗い流したり、酸を中和するなど虫歯を抑制する働きがありますが、
眠ると、唾液の分泌が著しく減少するのです。
ミルクを飲みながら眠る習慣や、就寝直前に物を食べて、歯を磨かないなどは、
虫歯ができやすい環境を作ります。
・虫歯に侵された部分を削る
虫歯は硬いエナメル質の表面だけみると小さな穴かもしれませんが、
奥の象牙質の部分で大きく広がっていることが多いものです。
そんなときは、エナメル質の部分を削って穴を広げ、侵されている象牙質を取り除きます。
・詰め物をするために削る
虫歯に侵されていなくても、すり減ったりした場合は、詰めるために削ることがあります。
・支える台を作るために削る
クラウンやブリッジなど、補綴物を支えるための土台となる歯は、
どうしても削って形を作らなければなりません。
・咬み合わせを治すために削る
当たりの強すぎるところを少し削ります。
残念ながら最新の歯科診療技術をもってしても、削らずにすむ治療法はありません。
治療法ではありませんが、予防填塞(シーラント)という、
子供の臼歯の予防のために溝にシールをする処置は、まったく歯を削らない方法で行います。
しかし、C1以上の虫歯の治療ではどこかの段階で必ず歯を削る必要性が出てきます。
接着歯科療法は、他の方法より歯を削りませんが、それでも必要部分だけは削らざるを得ません。
本当です。口移しで食べ物をあげる場合だけでなく、自分のスプーンや箸で食べ物を与えたり、
キスなどでもミュータンス菌は感染します。
実は生まれたばかりの赤ちゃんにはミュータンス菌は存在しません。
感染は生後1歳7ヶ月から2歳7ヶ月をピークに、主に母子感染します。(感染の窓)
定期的にデンタルフロスを使い、歯と歯の間の状態を確認するのが良いかもしれません。
デンタルフロスがほつれたり、引っかかりながら外れたり、普段とは異なる抵抗感がある場合には、
むし歯になっている可能性があります。定期的に歯科を受診してチェックしてもらいましょう。